縁 ＝enishi＝

３か月ほど前の吉日
上娘が着物を着た。

初めての婚礼御呼ばれだから
わからないことばかり。

最近の典のことはワタシもよくわからないので
失礼のないようにと
着物にしたのだ。
　　

Missだから
大振袖が第一礼装なんだけど
なにせ身長が私と12cmちがって　こつぶっこ　の上娘。

振袖が打掛のようになってしまう＾＾；；；；

なので
訪問着で。


それは、25年前に母が私に誂えてくれた古典柄の訪問着で
色のイメージは
薄紅
退紅
撫子
鴇色。


色白の娘によく似合い
母も着物も喜んでいる気がした。



これ。ときどき虫干しはしていたものの
久しぶりに袖を通して
前後左右、立体的に見たら
古染みがぽつぽつ。

あと、ワタシの立ち振る舞いの不注意による擦れ汚れもアリ。

さらに、そこに
上娘による新染みも加わったし。

考えて、

染み抜き、地直し、洗いをお願いしよう！


と決めた。


そういえば
母の松竹梅柄の牡丹鼠の付下げ
にも古染みがあったなぁ・・・

両方とも大切に着たいものだから
やるなら一緒に。。。

だけど。。。
かかるかな・・・

いや、
今やらないとますます大変なことになるかも！だから

この際、清水の舞台から。。。。えいっ！のキモチで

と、誂えたときにお世話になったふるさとの京染店に連絡をした。


こちらの店主の奥様のいづみさんは
保母時代の先輩で

また
　　ワタシが嫁ぐあたりで
母がこちらで着物をたくさん誂えたこともあり

実家がこちらのご自宅の新築を請け負わせていただくなど
お世話になっていた。


けれど

ここ何年も
とんと　ご無沙汰をかさねてて。

わかっていただけるかな？

ちょっと不安を抱きつつ
電話をすると

あーどうもー。Wちゃんかい？おひさしぶりだこと。あらーー。元気かい？

耳に流れてきた
懐かしい抑揚の懐かしい言葉の綴りに
一気に胸が熱くなって
ちょっと涙声になっちゃった。

遠くにいる者には　ふるさとことば　は和みだから。


そんなこんなで再繋がりさせていただき
きもの２重ねは
きれいになって戻ってきた。


御代とちょっとしたこの辺りの土産をお送りしたら
お電話をいただき
思いがけずお話ができた。


ぜひ善光寺参拝に、
おいしいお蕎麦を食べにいらしてください。
ご案内いたしますので。


ほんとにいくからねぇーー＾＾


そんな会話で締めくくり
このときにも胸を熱くした。

うれしかったんだーーー

いろんな思い出と相まっての
いづみ先生とのおしゃべりが
ほーんとにうれしかったのだ。




おかげさま　っていうのはこのことで
この機会があったから
着物をきちんと着ようと考えるようにもなって
自己流はやめて、着付け教室に通うことにもした。


自分の世界が動き出したなぁ。。。
いえ、自分が新しい方向に動き始めたなぁ。。。

なんて
最近、客観視して少し笑んでいたら

さっき、
いづみ先生から
ふるさとの美しい水菓子　桃　が送られてきた

お手紙も添えてあり
またうれし涙。


ありがたく　大切な　縁　があることを
あらためてかみしめる。

そして
こころより感謝する。　　

縁　を結ばせていただいている皆様、ほんとうにありがとうございます。